スリランカの元研修生のシバさんが他の団体に招請されて、来日し、
せっかくだからAHIにも来たいと言ってくれたので、
AHIもせっかくだからと、何か所かでシバさんに話をしてもらう会を
設定しました。
11日は名古屋NGOセンターで20名くらいの会に。
昨日はここ数年国際研修でお世話になっている阿智村を訪問。
今日は職員のための勉強会でした。
シバさんの持ってきてくれた動画を見ながら、
いろいろ質問をしました。
19世紀、イギリスの植民地時代に、紅茶のプランテーションの
労働力として、インドから連れられてきたインド・タミルの人たち。
シバさん自身もインド・タミルです。
1948年にイギリスからスリランカが独立した時にも、
インド・タミルの市民権は認められませんでした。
1965年にはインド政府とスリランカ政府の協定が結ばれるのですが、
インド政府が7人のインド・タミルの人をインドに引き取ると
3人をスリランカ政府が市民権を認めるというものです。
すべてのインド・タミルに市民権が認められるのは
なんと2003年でした。
そのあたりの詳細は、明日、尾張旭と名古屋で行われる会に
ご参加いただき、シバさんの思いとともに受け止めて
いただけたらと思います。
私は西尾市出身で、中学の時には毎年三日間、
市内のお茶畑でお茶摘みをしました。
日本のお茶摘みは新芽がふわふわっと伸びて、
お茶の木の姿が二倍くらいに大きく見えるタイミングで
行われます。
そんな時に、中学生が一日一生懸命にお茶摘みをしても
12キロが精一杯でした。
ちょっと気持ちの入っていない男子は、数キロだった
と思います。
でも、スリランカの紅茶畑で働く人は一日20キロがノルマで、
それよりも少なくしか採れないと、日当が減らされていくそうです。
映像を見ても、スリランカのお茶畑は、急な斜面にあり、
足元が悪そうですし、なんといっても年中茶摘みをしていますので、
お茶の新芽もあまり伸びていません。
あの状況で、毎日20キロのお茶摘みをするというのは、
どんなに大変なことだろうと、想像します。
また紅茶のプランテーションは山の中にあり、町までバスで
一時間以上かかるようなところも多く、
日常の楽しみというと、どうしてもテレビになってしまいますが、
そのテレビの視聴料まで、給与から天引きされるとのこと。
そんなインド・・タミルの人たちの話、
どうぞ聞きにいらしてください。
職員はさだ
■その2 「一杯の紅茶の向こうに -スリランカの茶農園から」
茶農園のこと、そこで働くインド・タミルの人たちについて語ります。
紅茶を作っている人たちのことを知ってください。
尾張旭市は、紅茶を通したまちおこしに力を入れています。
今年秋には、第7回紅茶フェス in 尾張旭が行われる予定です。
日時:2018年 4月14日(土)10:00~12:00
場所:尾張旭市中央公民館 電話:0561-54-5300
尾張旭市東大道町山の内2410番地2
参加費:500円(紅茶とお菓子つき)
共催:尾張旭市観光協会・AHI
定員:30名
■その3 「作る人たちにとってフェアって? スリランカの紅茶プランテーションから考える」
最近聞かれるフェアトレードの紅茶。紅茶農園の現状を基に、そこで働く人たちにとって
フェアとは何かを考えてみませんか。
日時:2018年4月14日(土)15:00~17:00
場所:グローカルカフェ・バー&ホステル
名古屋市中村区則武1丁目21-3 名古屋駅新幹線口から徒歩7分。
(NTT西日本則武ビル西隣)
参加費:1,000円(ケーキ+1ドリンクつき)
定員:20名
★お申込みはAHI(担当:林)まで
tel:0561-73-1950 fax:0561-73-1990 e-mail:info@ahi-japan.jp