少し前にAHIの事務所で回覧されていた新聞記事を読んで、
とてもショックを受けました↓↓↓
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13335210.html?rm=150
記事の内容は、マレーシアのボルネオ島サラワク州で
熱帯林の乱伐が続いているというもの。
生活の基盤を失った住民が伐採企業を提訴したものの
事態は改善の兆しがない。
そして、伐採された木材の最大の輸出先が日本である、
というものです。
AHIは今から20~25年前に、高校生を対象にした
サラワクスタディツアーを行っていました。
先住民の人権や生活を守る活動をしている元研修生たちを訪問し、
ロングハウス(高床式の長い住居で、大きなものは数十世帯、
100人を超える人たちが共同生活をしている)でホームステイをし、
熱帯林の中で、森の資源に頼りながら暮らす人びとの生活を体験させてもらいました。
先住民の人びとにとって森がどんなに大切かということ、
その森が伐採されて生活が脅かされている状況、
その背景のひとつとして、
日本をはじめとする先進国による資源の使い捨てがあることは、
アジアの人たちの暮らしと日本の私たちのつながりを明らかにし、
自分の暮らしのあり様を考えさせるものでした。
その後、地元の人たちの活動や国際的な働きかけもあって、
事態は少しずつ改善しつつあるように理解していたのですが・・
今回の新聞記事は、20年前のものが出てきたのかと思うほどに、
まったく当時と問題が変わっていないことを示すものでした。
こうした問題の根深さ、改善の難しさを思わされました。
こうした問題に対して、私たちは何ができるんでしょうか。
またいったい、何が効果的なんでしょうか。
AHIのような団体で働く機会をもらっている者として、
皆さんにアジアの状況を伝えることや、一緒に考える場を持つことを
今後もしていきたいと、あらためて思っています。
職員と