トップ  >  現地レポート:心が健康で暮らせる村づくりプロジェクト

元研修生によるコミュニティ活動への支援事業としてネパール西部で行っている

心が健康で暮らせる村づくりプロジェクト(心理社会的健康増進にむけた住民意識向上事業)の現場を職員清水が訪問しました。

 

コトダルバール村マチャプチュレ自助グル―プ

この自助グループは6年前にできました。メンバーは現在31人。精神疾患と診断されている人、夫の暴力で話せなくなってしまった人、また精神疾患のある人の家族や夫を亡くした女性など心に傷を負う危険が高い人たちが加わっています。

グループ名の”マチャプチュレ”は、ポカラの有名な山の名前から。どこからでも見える山のように大きくなって、認められるようになりたい!と、みんなで決めました。

月一回集まって会合を開いて、各自の近況や悩みを報告し合ったり、心理社会的健康について村の人に知ってもらうイベントの計画をしたりしています。

 


自助グループが申請した村行政への資金 要請書

村には、女性支援のための予算をたてることが決められています。でも多くの村では実行されていません。そこで自助グループは、その予算から自分たちの活動の資金を支給するよう要請しました。ですが、その一部しか認めてもらえませんでした。

さて、次はどの手で行政に働きかけるか・・・。

月一回の会合での話し合いの議題のひとつです。

 

 

 

 


自助グループへの心理社会的健康ミニ教室

ソビタさんは、コピラネパールのタナフ郡担当カウンセラー(2014年国際研修参加者)。自助グループの会合で、メンバー各自がそれぞれの生活について報告したり、(中にはまだ心の傷から声を出すことができない人もいますが、みな強制はせず見守ります)、活動についての話し合いが終わると、ソビタさんの紙芝居をつかった心理社会的健康ミニ教室が始まりました。

ソビタさんは、会合中の様子をみて、必要だなと思ったメンバーには、別室で個別カウンセリングもします。

こうして毎月2~3週間は、担当するタナフ郡の各村を、バスや徒歩でまわります。患者の発見、患者とその家族へのカウンセリング、近所の人たちへの理解向上、各村の地域オーガナイザーへのサポートもソビタさんの仕事です。それでも一つの村の滞在は月に1~2日。ですので郡内のすみずみをカバーするのは、ソビタさん一人では不可能。

「だからこそ、自助グループの人たちが中心になって、患者の発見や理解向上の活動を進めたり、患者の日ごろの生活を支えてあげることが必要なんです」

 


グループ貯金の様子

グループ貯金のお金を集めているタナフ郡のマチャプチュレ自助グループの会合。

会合をしていた屋内(村の集会所を借りています)が寒くなってきたので外に移動。このグループは、毎月ひとり20ルピー(約24円)を集めています。

借りる目的は、病気などの急な出費、野菜の種や買っているヤギのエサ・子どもの制服代など。一般の金貸しよりも安い利子をつけて返済します。現在のグループ資金は、6年間で56,000ルピー(68,000円)。

「まだ少ないから、収入を増やしてもっとたくさんお金を集められるようにならなくちゃ」

 

 


自助グループの共同菜園

ウコン、玉ねぎ、とうもろこし、粟などを作り、売った収入をグループの活動資金にいれます。

月一の会合後が作業日です。菜園まで行くのに歩いてひとやま超えて1時間。この日は草取りを30分くらいしました。

 

 

 


自助グループの連合体(KIDS)

自助グループは、連合体(KIDS)を作り月に一度会合を行います。

KIDSは、各村の自助グループから2名が選ばれて郡ごとに作られています。

今回はタナフ郡の自助グループの連合体(KIDS)の月一会合に参加しました。

会合では、コピラネパールのスタッフと一緒に、前月の活動を報告し、それをもとに翌月の計画をたてます。

 

 

 

この時は、「自助グループからの活動予算申請の全部を受け入れなかった村行政に対しKIDSとしてどんなふう働きかけけるか」「KIDSの運営費を自助グループのメンバーから会費をとって集めることにしたがなかなか払ってもらえない。KIDSの意味や役割を理解してもらうためにどうしたらよいか」などもりだくさん。会場まで歩いて1時間以上かかる人もいて、自助グループの活動だけでも大変なのにどうして続けられるのか、KIDSを作って何が変わったのかをきいてみました。

「KIDSができてからは他のグループにアドバイスも。自分が誰かの役に立てるなんて!」「KIDSができる前はコピラネパールのグループだと思ってた。今は、自分たちの組織なんだって思います」

「数年後にはコピラネパールはいなくなる。自分たちでできるよう、もっと運営能力をつけなくちゃ」(そのための研修もAHIが支援する活動のひとつ)「暴力に困っている人を助けられるのは、暴力を経験した私たちしかいない」 「私でもやれる、後ろにいちゃだめ、前に進もうっていう気持ちがでてきたの」

 

 

 

 

 

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