AHI用語集

 

用語解説(五十音順)

AHI、アジア保健研修所(Asian Health Institute)
1980年12月に設立されたアジア保健研修財団によりアジアの人々の健康と生活の向上を目的に愛知県日進町(当時、現在は市)に設置された研修所。

 

アルマ・アタ宣言
1978年にカザフスタン(旧ソ連)の首都アルマ・アタで開かれた世界保健機関主催のプライマリー・ヘルスケア国際会議で採択された宣言。「西暦2000年までに世界中の全ての人に健康を」を目標に掲げ、病気の治療よりも予防対策や健康管理に重点を置き、発展途上国でも地域社会や住民を中心に保健活動を行う「プライマリー・ヘルスケア」という考えを提案した。
 

グローバリゼーション
世界の遠く離れた地域や人々が、経済活動・通信(特に最近は発達した移動手段やインターネット)などでつながることで、お金や物・サービス、考え方などが大量に行き交うようになり影響を受け合うこと。現在では主に多国籍企業と呼ばれる先進国の大企業が自分の国以外にも経済活動を展開し、それまで無関係だった途上国の人々の生活に大きな影響を与えることによく使われる言葉。

 

結核
結核菌を吸いこむことによって感染して起こる病気。最初は風邪によく似た症状だが適切な治療を受けないと2~5年で死に至ることもある。世界で最も犠牲者の多い感染病の1つで、全世界で毎年200万人が死亡し、その結核患者の95%と結核による死亡者の98%が経済力の乏しい国に住む人々(アフリカ,東南アジアなどでは更に状況が悪化するとされている)。

 

研修生
AHIが主催、あるいは他の現地のNGOと共催して定期的に開く研修への参加者。参加者の多くはアジアの農村地域などで人々の健康のために働いている保健・開発従事者。
 

JICA、独立法人 国際協力機構(Japan International Cooperation Agency)
http://www.jica.go.jp/
発展途上国の経済・社会発展の支援を行い、国際協力を進めるための独立行政法人。青年海外協力隊の派遣、技術協力、無償資金協力(途上国に借金を作らない援助)、海外移住者・日系人の支援、緊急援助隊の派遣などを主に行っている。AHIとは1998年よりフィリピン・ミンダナオ島のムスリム自治区保健行政官を対象とした研修事業を共同開催している。

 

財団法人
営利を目的としない公益法人の1つで、最初に設立者が定めた寄付行為(基本原則)の為に提供された基本財産やその利子を理事が運営するもの(民法で定められている)。法人格(個人でなく法律で認められた団体)を持っていると、銀行に団体名で口座が持てるなど団体として活動する際に利点がある。
 

参加型研修
講師が一方的に研修生に知識を教えるのではなく、研修生自身も意見を出し合いながら自分たちの経験を元に学んでいく研修の方法。
 

修養会
キリスト教(などの宗教)で、泊まり込みで礼拝や聖書についての勉強をしたり話し合ったりする会のこと。

 

ODA、政府開発援助(Official Development Aid)
日本など先進国の政府機関から開発途上国に行われる経済援助(途上国の政府を通じて援助をする方法と、国連などの国際開発機関にお金を出す方法がある)。前者は贈与(金品を送る)・借款(お金を貸し付けて開発事業をする)・賠償・技術協力など直接的援助と呼ばれる。

 

WHO、世界保健機関(World Health Organisation)
http://www.who.int/en/(英語)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/intl/who.html(外務省による紹介)
1948年に設立された国連の保健衛生分野の専門機関。「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」(憲章第1条)を目的に,主に(1)医薬品、食品・栄養(2)熱帯病、結核、ハンセン病(3)新興・再興感染症、伝染病(4)人材育成、途上国支援(5)環境保健、化学品安全(6)家族保健、出産、などの事業を行っている。

 

スタディーツアー
研修旅行。一般的にツアーと呼ばれる観光を目的とする海外旅行ではなく、現地を実際に訪れそこに住む人々の実情を知って貰おうという目的で、主にNGOなどによって企画されているもの。
 

地域づくり
まちづくり」とほぼ同じ意味。
 

中学英語教科書 Sunshine
開隆堂が出版している英語の教科書「SUNSHINE」の中学3年生用に、創立者川原のネパールでの医療活動とAHIの設立の経緯が1991~2000年度まで単元教材として掲載されていた。愛知県を除く中部、中国・九州地方などの中学校で採用され、沢山の中学生や先生から反響があった。
 

JOCS、公益社団法人 日本キリスト教海外医療協力会(Japan Overseas Christian Medical Cooperative Service)
1960年に日本人クリスチャンたちにより設立された、アジアなどに医療協力をしているNGO(民間海外協力団体)。地域保健の向上を目指して日本の保健従事者を派遣したり、現地の医療従事者の人材育成協力を行い、国内では使用済み切手運動も行っている。日本のNGOの草分け的存在。同じくJOCSから18年間ネパールに派遣された岩村昇医師はAHIの設立に沢山の助言を下さった。

 

バランガイ(フィリピン)

 

 

 

NPO、非営利組織(Non-Profit Organisation) 
政府や私企業とは独立した存在として、市民・民間の支援のもとで社会的な公益活動を行う組織・団体。一般的にNPOは国内を対象とし、NGOは海外を支援する団体とされる。
 

NGO、非政府組織(Non-Governmental Organisation)
民間人や民間団体による国際協力に携わる組織。
 

人づくり
AHIの活動の中心となっている考えで、経済的に裕福な国から貧しい国に支援を行うとき、お金やモノをあげたり外国からやって来た人が援助活動を行うのではなく、現地で人々のために働く現地の人たちを育成して、現地の人々の手により自分たちの生活をよくしていこうという考え方。

 

ホスピス
AHIに隣接された愛知国際病院にある緩和ケア病棟のこと(1999年建設、愛知県で初)。ホスピスとは、癌などの病気の末期症状で現在の医療では助かる見込みがないと宣告された人たちが、病気による苦痛を堪え忍んで亡くなるまで延命治療を続けるのではなく、苦痛を和らげながら残された日々を過ごすことができるように作られた施設のこと。
 

まちづくり
全体として活気があり、そこに住む人たちが老若男女含めて愛着を持って共同体のような意識を持ち、助け合って生活できるようなまちにしていく取り組みのこと。
 

ミンダナオ島(フィリピン)のプロジェクト
JICAと共同で開催しているフィリピン・ミンダナオ島のムスリム自治区保健行政官を対象とした研修事業のこと。フィリピン政府からJICAがこの地域の保健分野の研修協力を要請され、AHIJICAからその研修を依頼され1998年から保健行政官を対象に年1回研修を開催、協力している。