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2015年 国際研修報告=変化を生み出すために=

ビシュヌマニ・ネパール(ビシュヌマニ)さん 

ネパール SSS

ビシュヌマニさんは、バラット・ビスタさん(国際研修1983年)が代表をつとめる

SSS(サマジュ・セワ・サムハ 社会奉仕団体の意)の若手のホープです。

 

SSSは地元カブレ郡の有志が作った団体で、彼もそこで生まれ育ちました。

貧困層の、特に女性たちの生活や保健の向上をめざし、自助グループやその連合体づくりを行っています。
カブレ郡は昨年起きたネパール地震で大きな被害を受けた地域の一つであり、ビシュヌマニさん自身も家を失いました。

また妻が妊娠中で産み月が近づく中での研修参加(研修中に無事に女の子が誕生!)となりました。
研修の選考段階で、被災者支援で手一杯な時期に日本に来る意思があるか、彼とバラット・ビスタさんに尋ねました。

すぐに二人から「こんな時だからこそ参加したい。被災者支援に役立てたい」という返事が返ってきました。

研修の中で最初に語られた彼の課題も、「どのように災害救援活動を通常の地域開発活動に統合するか」でした。
そうした目の前の、被災者のために具体的な学びを持って帰らねばという焦り、

妊娠中の妻と思うように連絡がとれないことなどから、様々な思いが頭をめぐり、

研修当初は落ち着いて考えることができなかったようでした。

日々の振り返りでは深刻な表情で「I’m confused…(混乱していて…)」という発言が度々ありました。

日々学ぶことは多いけれども、それをどのように実際の自分の活動に活かしたらいいのかが見えず、苦労しているのがわかりました。

しかし研修が進むにつれて、他の研修生とも関係ができ、

また子どもも無事に生まれた知らせを受けてからは、積極的になっていきました。
彼にとっては子どもが生まれたことと、研修でのトピックや学びの一つひとつが重なっていったようです。

健康づくりの事例を学ぶために尾張旭市を訪問した際の最後の挨拶では、

「人間は生まれたときはみな裸で、平等に生まれてきます。

しかし、差別や偏見、貧困といった社会の状況によって、その後の境遇はわかれていきます。

私たちはどんな命も等しく健康で、そして平和で幸福に生きられるようにしていかなければなりません」と述べました。

活動計画にも、子どもへの平和教育が盛り込まれていました。
日々の振り返りシートを見直し、他の研修生から質問され、意見をもらう中で、ビシュヌマニさんは

「人びとを強めて、行政との協働を促していけば、地域の防災は自然と成し遂げられる」と気づいていきました。

研修後の活動計画には、自助グループを強めるための具体的なアイディアがたくさん書かれていました。

当初は行政との連携など想像すらできないと言っていましたが、まずはSSSの活動を行政に報告し、

相互理解を深めるところから関係づくりを行っていくとのことでした。
長い道のりではありますが、具体的で現実的かつ目指すものをしっかり見据えた計画です。

今後もその経過をしっかり見守っていきたいと思います。 
(職員 清水香子)
 

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