世界には様々な手工芸があります。アジアもしかり。
私が以前暮らしていたタイにも山岳民族の人たちの手による
素晴らしい織物や刺繍の技術があります。タイ在住の方に、
あまりに美しすぎて思わず頂いてしまった、アカ族という山岳民族の刺繍が
ふんだんにほどこされた民族衣装を持ち帰り、さてどうしたものか、、と悩んだ末、
そのまま民族衣装を着るということはまずないので、身頃の部分をタペストリーに、
袖の部分を筒型のクッションにしました(自分で縫えないので、洋裁のできる知人に
お願いして、ですが)。細かいところをこの写真でお見せできないのが残念ですが、
これがすごいのです。アカ族で実際にこのような手仕事をやっているお母さんにお話しを
聞いたところ、教室に行ったわけでもなく、代々受け継がれてきているので、
お母さんの真似をして習得したとのこと。でも、だんだん若い人が町へ出て仕事を得るようになり、できる人がどんどん減っているとおっしゃっていました。なんともったいない、、!
タイの山岳民族はそれぞれ違う特徴のあるモチーフがあり、どれも本当に素敵です。市場でちょくちょく買いだめたカレン族の布の端切れは、無印良品の無地のトートバッグに縫いつけてみたら、ちょっと可愛い感じになりました。
AHIでもアジアの民族品を販売しています。クッションやコースター、ショールなど、布ものを少しアレンジして、自分なりの素敵なグッズを作ってみるのも面白いかも。
職員 谷村