猫ネタで、すみません。
皆さんは昨日の「ダーウィンがきた」をご覧になったでしょうか?
私は妹から猫が取り上げられると聞き、
初めて見てみました。
私たちに最も身近な動物・ネコ。
その知られざる“女王”交代のドラマに初密着。
舞台は福岡県の相島(あいのしま)。
周囲8キロほどの小さな島に150匹ほどのネコが暮らし、
昔から人と仲よく共存してきた「猫の島」だ。
世界じゅうのネコ好きが訪れる一方で、40年ほど前から
ネコの生態に迫るユニークな研究が続けられている。
私たちは5年にわたり、研究者とともに
この島のネコたちの生態を丹念に記録してきた。
https://cgi2.nhk.or.jp/darwin/articles/detail.cgi?sp=p607
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番組のタイトルは「女王の交代劇」と人目を引くタイトルが付けられていますが、
これまで母系と考えられてきた猫族なのに、女王の娘の「コガネ」の子育てを
子どたちの父である「シャーム」が必死で支えているという貴重な発見が
基盤にあります。これは「コガネ」の兄「コムギ(たぶん)」も年若く未熟ながらも必死で
子育てを手伝ったという事例がすでに観察されていたのですが、「シャーム」にも
同様の行動が見られて、個別の事例ではないということでした。
野良猫の子育ては、エサの調達、安全な子育てする場所の確保だけでなく、
メスに交尾を迫るために、あぶれたオスが子猫を殺しにきたり、
ライバルのメスは、子育ての場所やエサを奪いに来たりと、
常に体をはり、知恵を使っての想像以上に大変なものでした。
身近なところでは、野良猫の存在も減り、子育てのためにガリガリに痩せた
母猫を見ることもずいぶん珍しくなりましたが、あの必死な姿に、
いつも胸が痛くなりました。
それを父猫を手伝ってくれたら、どんなにか楽になったことでしょう。
また番組では、次の繁殖の時期に一番強い猫と交尾するのが通常のところ、
「コガネ」は一瞬の隙をついて、その強い黒猫から走って逃げて、
「シャーム」のところに行って交尾していました。
大変な子育てを確実に手伝ってくれる猫を父猫として選んだのです。
猫は、野良猫といってもやはり人間の身近にいる存在で、
だからこそ、人間社会の変化の影響も大きく受けるでしょうが、
それにしても、「コガネ」や「シャーム」の意識的なあり方に
なんだか、「負けてちゃいけないわね」なんて、思ったのでした。
それにしても、NHKは5年も相島に通い続けて、この番組を作ったんですね。
あっぱれです。
職員はさだ(上の写真は実家の猫です)