Photo: from website of PAJHRA, NGO in Assam (http://www.pajhra.org/)
昨日5月23日、インドの下院選挙の結果が出ましたね。
モディ首相率いる与党・インド人民党が単独過半数の議席を獲得しましたね。
2期目のモディ政権のもと、これからインド社会はどうなっていくのでしょうか・・・・・。
さて、今日は第4回目のインド見聞録、北東部のお話しです。
北東部には7つの州があり「セブン・シスターズ」と呼ばれています。
その一つがアッサム州。
出張の計画を立て始めたとき、真っ先に思い浮かんだのは「アッサム・ティー」。
調べてみると、アッサムの紅茶農園は、英国統治下の1800年代に開発され、
その働き手として、他地域から少数民族やダリットが連れてこられた とのこと。
スリランカ中部の紅茶農園の歴史とよく似ているな、と思いました。
スリランカの紅茶農園は丘陵地に広がっているので、
てっきりアッサム州でもそうなんだと思っていました。
ところが州内を車で移動していると、
国道沿いの平らな土地に紅茶農園が広がっているのが見えてきたのでびっくり!!
地元の人によると、紅茶農園は丘陵地にもあるけれど、
平地のほうが多いんじゃないかな~ とのこと。
ちなみにもう一つのインド紅茶の名産地、
西ベンガル州ダージリン地方の紅茶農園は丘陵地にあるそうです。
車窓から労働者の住まいも見えます。
スリランカでは労働者の住まいから幹線道路までは遠く、
歩いて1、2時間かかるというところも珍しくありません。
4月10日、アッサム州の紅茶プランテーション労働者の人権問題に取り組む
Promotion and Advancement of Justice, Harmony and Rights of Adivasis、
通称 PAJHRA(パジュラ) というNGOを訪ねました。
労働者は何世代にもわたり劣悪な環境下での労働を強いられてきました。
そうした状況を変えたいと願った、42人の紅茶プランテーション出身者によって
2001年によってつくられたNGOです。
訪ねたのは選挙の前日だったので、スタッフの多くは帰省していて不在でしたが、
42人の創立メンバーのひとりであり、
現在、団体の代表を務めるステフィンさんが対応してくれました。
話をきいていくと、スリランカの紅茶農園とよく似た状況もあれば、
異なる部分もあることが分かりました。
遠くないうちにPAJHRAから研修生を迎えて、
もっとよくアッサム州の紅茶プランテーションの現状を知りたいものです。
職員 髙田