研修期間中のブログはインターンさんが更新していますが、
昨日の研修の1コマをちょっとご紹介します。
AHIの研修では、司会進行、掃除や設営、その日の学びまとめ、朝食づくりの
4つを研修生自身がグループごとに日替わりで担当します。
昨日の司会進行は、サミーさん(インド)、ヒマさん(ネパール)、マドゥさん(スリランカ)
の3人。
発表の時間やその後の質疑応答の時間、ランチの時間をチェックし、
挙がった意見をポストイットに書いて張り出し、議論を進める・・・というのは、
実際なかなか大変。
特に昨日のテーマは、「権利に基づいたアプローチ」(RBA)で、
司会係の研修生たちだって、まさに自分の現場で女性やダリットなどアウトカーストの
人たちの権利を守るための活動をしているため、
自分も意見を言いたいわ、でも、まとめなきゃいけないわ、時間通りに進めなきゃ
いけないわ・・で、ついつい、司会のサミーさんは興奮して、
「はい、意見は? 無いのか? はい、次! 他は? あと10分だ!」と、
ぐいぐい研修生たちに迫ります。
サミーさんの押しの強いファシリテーションに、
研修生たちは、少々戸惑いつつも、他のみんな同じ気分であることが分かり、
不思議な一体感(?)が生まれました。サミーさんの大声と、自由に主張する
声と、「1人ずつにして~」とカードを書くヒマさんの悲鳴と、そして一同の笑い声
で、とってもエネルギッシュな時間でした。
その日の評価では、司会進行役の態度について「やや性急で支配的」と、
指摘が出て、サミーさんもよく分かったようです。
それでも、ある研修生の態度について、他の、それも英語が苦手な研修生たち
から意見が挙がるになったり、それまで自信がなく、何となく引いていた人が、
”やってみよう” とチャンレンジするようになってきたのは、研修生どうしの
関係がよくなってきた証拠。
これから面白くなります。乞うご期待!
職員 大熊