AHIの建物は、周囲をヒマラヤスギやトウカエデの木立に囲まれています。
パソコンの画面からふと目を上げると、窓を埋め尽くす鮮やかな緑の葉。その隙間からは愛知牧場の青い空や白い雲を眺めることができます。
その風景の中、ときどき蝶や鳥が飛び交い、時にはカブトムシが網戸にとまることもあります。猿投山に続く山塊のすそ野ということもあり、自然の豊かさを感じる場所です。
夏になりアブラゼミの鳴き声が盛んに聞こえていましたが、最近はすっかりツクツクボウシの声にとって代わりました。もう少しすると、木々の葉っぱも色づきはじめ、季節の移り変わりを教えてくれることでしょう。
窓の外に時の移り変わりを感じながらも、一方では白い雲のはるか向こう、ミャンマーやアフガニスタンなどのアジアの地域では、今この瞬間も危険にさらされている人々や元研修生がいることを、思わずにはいられません。
夏から秋に、そして冬へとすっかり窓の外の景色が変わるころ、これら地域の情勢、そして世界のコロナ禍が少しでも良くなるように。そしてそのためには、AHIが、少しでも多くの人々とつながり、活動が拡大するにはどうしたらいいだろうか。
そんなことを考えながら、視線はまたパソコンに戻ります。
職員ごんだ