写真:イルラの子どもたち(RDC提供)
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今月、月曜日と木曜日のブログは、
AHIニュース6月号「『信じて任せる。』スターリンさんの次世代の育て方」
に関連するエピソードです。
第6回目の今日は、2008年からのイルラの人たちの動きをご紹介します。
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2007年、スターリンさんと所属NGO・農村開発協議会(通称RDC)は、
イルラの人たちのための識字教室を始めました。
それから、彼らが「解決すべき問題」と考えた6項目に関連する法律、
基本的人権、行政や議会の仕組みなど についての研修も始めました。
研修を受けた人たちは、小学校中退の実態を調査し、結果を郡の役所に提出。
メディアがこのことを取り上げたこともあり、
行政の複数の関係部署が、イルラの人たちとRDCと、まず2日間話し合い、
その後、行政とRDCが合同でイルラの暮らしに関する調査を3か月にわたって行い、
その結果をもってふたたび三者で話し合いました。
行政はイルラの人たちに
身分証の発行、道路の敷設、住宅・集会所・学校・保健センターの建設、
教師・保健師・栄養士等の配置、高齢者年金の支給などを約束しました。
イルラの人たちはこれらの履行状況をモニターしつつ、
問題解決を補完する活動も始めました。
例えば、RDCは若者をトレーニングして、
子どもクラブや放課後教室での指導を任せました。
AHIニュースに登場したラジさんやクマールさんもその一人です。
写真:RDCの学習センターで勉強をする子どもたち、2020年11月(RDCの公式Facebookより)
そこで子どもたちは、学校の制服はこまめに洗濯をし、
学校に行く前に歯を磨き、みだしなみを整えること、
かばんや文房具を大事にすること、
時間を守ること の大切さなども教わります。
写真:コダカライ小学校でのスポーツ活動(RDC公式Facebookより)
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第7回「スターリンさんがAHI研修で得たもの」は、6月24日(木)です。
職員 髙田弥生