ずいぶん前のことだけど、インドの女性の研修生が、
アイスブレイクにゲームをしようと言って、何をするか指示をした。
2人ペアになって、一人は粘土役。もうひとりは相手を好きな
ように造形です。手をあげたり、横を向かせたり、首を曲げたり。
その人は粘土なのでされるままでいなければならない。
その後の彼女の説明「インドでは、女性はこうあらねばならない。
あああらねばならない。これはしてはいけない。あれはしては
いけない。女性はこういうもんだ・ああいうもんだ」
と周りから決められているのです。
ゲーム自体は楽しかっただけに
何と深刻な、、、と思ったし、自分の意思は反映されない
というのを体感したような気分を覚えている。
今私たちの周りにもこういうことはある。性別だけでなく、
いろんな「こういうもんだ」も存在する。
私の母は赤が好きで、髪の毛が短いのが好きで、小学校
くらいまでは赤の服に短い髪。好きな服が選ぶことができて
好きな髪型にできるようになったとき、解放感があった。
でもやっぱり今も赤が好き。
インプットされたものはあまり変わらないのだろうか。
抗うものは、自分の外だけでなく、自分の中にもある。
職員はやしかぐみ
写真:インドネシア、ソロの保健センターで。2020年1月。
真ん中は職員の清水さん。元気な女性たちに囲まれて。