「いつもなら研修の真っただ中なのになぁ」と思う瞬間があります。
そのひとつが、AHI会館の裏庭に彼岸花が咲いているのを見つけたとき。
彼岸花って、ほんとにちゃーんとお彼岸に咲きますねぇ。
彼岸花には不吉ないわれもありますが、私は好きです。
子どものころ、よく祖母にくっついて墓参りに行ったのだけど、
周辺の草を抜いたり刈ったりするときに、
彼岸花だけはさわらず、そのままにしておくようにきつく言われました。
球根に毒があるんですってね。
そんな子ども時分のことを思い出させてくれます。
それから「ごんぎつね」を思い出します。
おはなしの中で彼岸花が咲いている描写があり、黒井健さんの絵も赤い色がとても印象的です。
毎年、AHI会館の裏に彼岸花が咲いていることに気づいたら必ず、
「ごんぎつね」の絵本を読みます。
国際研修で忙しいさなかでも、というか、忙しいさなかだからこそ、
心をととのえて絵本を開き、
ゆっくりとお話しを読んで、黒井健さんの絵を隅々まで眺めるようにしていました。
今年は国際研修はないけれど、変わらずに、心おだやかにして「ごんぎつね」を読もうと思います。
職員 髙田