8月3日~7日、名古屋大学大学院国際開発研究科の夏期講習を担当しました。
2011年から毎年(2018年からは2年に一回)、AHIでお受けしているこの講座。
今年、前任のスタッフ退職に伴い主担当のオハチが回ってきました。
しかも今年はコロナ禍のためオンライン開催です。
幸いなことに講座のテーマは「教育とウェルビーイング」。
AHIが受けるのであれば、オンラインだろうがオフラインだろうが、
教育=参加型(学習)をウリにしなくてどうしましょう。
(といいますか、それしか言えません)
ということで、
初「オンライン参加型しかも英語で5日間ぶっとおし」の講座とあいなりました。
Zoomの使用を見すえた内容の見直しやパワポづくり、
話しやすい環境づくりの工夫。
オンラインでも可能な&Zoomの機能を使ったアイスブレイクや、
グループワークに新しいアプリ(Miroやjamboard)を使ってみたり。
折々に、学生さんの反応を見て提案を入れて、
内容とプロセスを変えていき、
学生さんと一緒に作っていきました。
講義では、学生さんたちは2つのグループに分かれ、
それぞれの対象と健康問題を特定し、分析をすすめます。
そして最終日にその対象となる人の「ウェルビーイング」のために
どんなアクションが考えられるかを発表します。
一つのグループの課題は
「コロナ拡大にともなう経済悪化により、
海外技能実習生が医療サービスのアクセスできないこと」
もう一つのグループは、
「タイにおける、コロナの影響による自殺者の増加」でした。
また、平和と健康・教育について考える講義では、
日本・タイ・中国、そしてセネガルの学生それぞれが、
コロナ禍にある家族を思い、
またその影響を憂う思いが出される場面もありました。
学生さん自身がコロナによって抱えている生活や将来への不安を、
生々しく、感じる機会ともなりました。
「今はコロナで春からずっと家でオンライン講義です。
他の学生と話すこともありません。
そんな中で、この講義で他の学生と意見を交わし、
交流しながら学ぶ場がもてて、とても嬉しく、楽しい」
学生さんの言葉です。
このコロナの感染拡大の中で、
「コロナ禍だからこそのオンライン参加型」のニーズと意味を、
改めて、感じた5日間でした。
職員 清水
写真:Miroを使ってのグループワーク。一つのグループが左下で、もう一つのグループが右上で、問題分析のチャートづくりをしています。お互いに状況をのぞき見も可能。Zoomでブレイクアウトセッションをしてしまうと断絶感が生じますが、Miroを使うと、一つの部屋でグループワークをしているような感覚があります(でも限界もあります)。今回はJamboardを使ったセッションも。