シンプルな絵に何か気になり、捨てられず持っていた少し前の切り抜き。「歩くはやさで」という絵本だそうです。
バスに乗ることがほぼなくてこの絵のような状況に出くわしたことはないですが、電車でも似たような体験が。車内にいる人ほとんど全員といっていいほど、大人も子供も、この絵の人たちみたいにうつむいてスマホを見ている。コロナ禍では車中で話したり笑ったりするのもやりづらいから、他にすることない、というのもわかりますが。たまにしか乗らないからと特にその光景が異様に映ります。
この絵本の作者のあとがきには「技術は進み、便利は加速していく。でもそれは、何かを得たようで奪われているのかもしれない」とあるそう。
本当に。絵の中の、最後尾にいる人みたいに、時々は空を見上げ、周囲も見なければ。
職員 谷村