PARC自由学校は、東京のNPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)の事業の
一つで、様々な世界や社会の幅広いテーマで講座を展開しています。
その一つ「世界のニュースから国際情勢を読み解こう」は、世界メディアの
英文記事を訳しながらその背景も学ぶという講座。
コロナ禍でオンラインになってから、東京以外の参加者も増えたそうで、
今回は名古屋で集まりを持ち、題材としてAHIの英文ニュースレター記事を
扱うことが決まりました(担当がAHIの元職員の方だったおかげ)。
記事は、2019年の研修生、チャヤさんのインド・ラジャスタン州に暮らす
少数民族の人たちのコロナワクチン拒否の事例。何世代にもわたって生活の糧を
得てきた森林や土地を奪われてきた事、教育や保健サービスの対象から除外されて
きた事、厳しい労働や、女性は早婚によっても、健康を害されている事など。
彼らのワクチン拒否は、長年の差別によるものである。単に接種を推し進める
のではなく、住民の不安を聞き、効果を丁寧に説明し、また医療従事者との対話
の場を作ることが必要だ、とチャヤさんは記事の中で訴えます。
講座当日は、AHI職員もリソースとして参加させてもらい、参加者の方たちが
記事を丁寧に訳しながら議論をされているの拝聴し、後半で背景情報やチャヤ
さんの活動、またAHIの研修について紹介させていただきました。
「日本ではほとんど報じられていない!」「この問題は、フクシマの問題に
も繋がっていると思う」などの感想もいただきました。
研修生の活動を通じて、対面とオンラインの両方で新たな出会いの場が得られた
ことに感謝です。
<チャヤさんの英文記事をご覧になりたい方はここNL111をクリック>
職員 大熊