8/25のこのブログでもお伝えしていましたが、
刈谷日劇で「夜明け前のうた」の上映後の監督トークに
職員の清水さんも呼んでいただき、映画に通じる
ネパールの元研修生の活動の紹介をさせていただきました。
私は6/5にAHIで行った試写会でもこの映画を
見せていただきましたが、深刻なテーマの映画にも
関わらず、見終わった後に重い気持ちになりませんでした。
試写会の時には、沖縄のきれいな景色や、歌などが
その理由かと考えていましたが、再度見せていただいて、
原監督がだれも責めていないことが大きいのではないかと
感じています。
映画の中には、私宅監置小屋を大工として、自分が作ったという
男性も登場します。
でも、そういった人を責めるような雰囲気はありませんでした。
映画の中で、写真に残っている小屋を再現する場面がありました。
監督自身がそこで一晩過ごされてもいます。
その小屋に閉じこめられていた「藤さん」という女性は
結婚を約束した男性がいましたが、親に別の人と結婚するように
強要されたこと(周囲の人たちは「恋敗れ」と呼んでいた)から、発症しました。
木の枝で前面を作られた小屋ですが、女性の力でどうこうできるような
ものには見えませんでした。
台風が来ても、そのままだったとのこと。
その小屋の中で藤さんは歌を歌っていたそうです。
きれいな声で。美人で。
でも時々、恋人の名前を叫んだり、奇声を上げたり。
その小屋の中で13年を過ごしたそうです。
その藤さんが晩年を暮らした施設の職員さんは
「私たちが話しかけると、藤さんはにやって笑ってね」と
思い出を語っていました。
そのエピソードから、ナレーターは
「藤さんは、微笑みを返す人だった」と語りました。
これは、原監督の愛情からの言葉だったと感じています。
刈谷日劇での上映は9/2までです。
下の階のパチンコ屋さんと共同の無料の駐車場もたくさんありました。
刈谷日劇、今回の上映会で初めてその存在を知りましたが、
今後も、良い映画との出会いをさせていただこうと思います。
職員はさだ