6月にAHIで上映会をした『夜明け前のうた 消された沖縄の障害者」が、
8/27~9/2まで刈谷日劇で上映されます。
戦前戦後、沖縄に残っていた私宅監置制度のもと、
多くの精神障害者が強制的に隔離され、
家族や社会と断絶された中で病状を悪化させ、また命を失っていきました。
当時の写真をもとに、その一人ひとりの状況を追いつつ、
そうした状況を作り出した国家の罪を問うていきます。
またその視点は、沖縄を超え、今の日本社会へとつながっていきます。
監督の原義和さんは、
高校生の時にAHIのスタディツアーに参加されました。
6月にお会いした時は、当時の原さんを知る職員から聞いていた印象そのままに、
繊細な感性を持つ方だと思いました。
そして一方で、この重く難しいテーマを追った、その意思の強さにも圧倒されました。
そんな方だからこそ撮れたこの映画、じわじわと上映館が広がっています。
初日8/28(土)は15:40から上映。終了後17:20より原監督のトークあり。
AHIの職員もご一緒させていただき、
AHIでの上映後の座談会の様子やネパールの研修生のメンタルヘルスの活動など、
ご紹介します。
コロナ予防対策万全の上、ぜひいらしてください。
以下、刈谷日劇のHP(https://kariyanichigeki.com/Films/266)より転載です。
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私宅監置。1900年制定の法律に基づき精神障害者を小屋などに隔離した、かつての国家制度です。精神障害者を犠牲にし、地域社会の安寧を保とうとしてきたのが日本です。1950年に日本本土では禁止になったこの制度は、沖縄ではその後1972年まで残りました。やむを得ない犠牲として沖縄を見限った、日本国家の考えそのものと言えます。
隔離の犠牲者は人生を奪われ、尊厳を深く傷つけられましたが、公的な調査や検証は行われていません。傷つけられた魂は天に昇ることができず、今もこの世を彷徨っていると思います。家族の恥、地域の恥、ひいては日本の恥として闇に葬られてきた歴史です。本当に恥ずべきは、隠し続けることではないでしょうか。
この映画は、小さくされ、犠牲を強いられたごく一部の人びとのことを、あえて見つめる映画です。犠牲になってもやむを得ない命は無いからです。闇の歴史と向き合うことで、初めて開くことのできる光の地平があると信じます。
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★オフィシャルサイト:https://yoake-uta.com/
★刈谷日劇サイト:https://kariyanichigeki.com/
刈谷日劇:愛知県刈谷市御幸町4-208 愛三ビル5F 名鉄三河線刈谷市 徒歩1分
電話:0566-23-0624 e-mail: info@kariyanichigeki.com
*写真は上記サイトより。
左:当時、隔離された人たちを記録した写真 右:隔離されていた場所のひとつ
以上 (職員 清水)