ひと月ちょっと先のイベントのお知らせです。
にっしん平和のつどい2021のメイン企画となる講演会です。
タイトル:「祖父とあゆむヒロシマ」
講 師: 愛葉由依さん
日 時: 2021年8月8日(日):13:00~14:00(開場12:30)
会 場: 日進市立図書館 視聴覚ホール
定 員: 50名(当日10:00~、整理券を配布します)
参 加 費: 無料
愛葉由依さんは愛知県在住。名古屋大学大学院に在籍していた2015年、
祖父の加藤浩さんとともにヒロシマを巡る旅にでました。
その体験や、祖父と孫の間で交わされた対話を綴ったのが、
「祖父とあゆむヒロシマ ―今は言える、自由に。」(風媒社、2019年)です。
祖父・浩さんは、名古屋で生まれ育ち、
18歳のときに徴兵検査を受け、広島の大竹海兵団に配属されました。
広島に原爆が落とされたときは、30km離れた練兵場にいましたが、
翌日、爆心地に入り救護活動や遺体の処理を行いました。
それまで戦争中の体験をほとんど語ることがなかった浩さんですが、
孫に問われて、練兵場でのことや救護や遺体処理の活動について、
少しずつ語りだしました。
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祖父と孫の間でどんな対話がされたのか・・・。
それによって二人にとってどんな意味を持つことだったのか・・・。
講演会では、そういった点をお話しくださいます。
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私たち戦争を知らない世代は、ほとんどの場合、
戦争について受動的に知り、学びます。
けれど、愛葉さんは能動的にそれをしました。
私はそれをとてもすごいことだと思います。
祖父の浩さんにとって戦争体験を語るのは、痛みを伴うことです。
そうと分かっていて問いかけていくのもまた、大きな痛みを伴うことです。
痛みだけでなく、あらゆる感情を受け止め、共有する覚悟がなくてはできないことです。
近くにお住まいの方、ぜひ、愛葉由依さんのお話しをききにいらしてください。
職員 髙田