私の実家の母は、動物が好きで、あれこれ飼っています。
犬1匹、猫3匹、にわとりにちゃぼに
うさぎにモルモット、鯉にメダカににそしてカメ。
そしたらカメのエサ(チクワとか)につられて、
中サイズのキジ猫のメスが居つくようになりました。
なので名前は「カメちゃん」、
母にとっては覚えられる名前であることが大事なのです。
ここまでは平和だったのですが、十日もしないうちに
猫の恋の季節が始まり、写真のようになりました。
オス猫が3匹、猫の出入口で、
カメちゃんの「出待ち」しています。
カメちゃんはおちおちとご飯も食べられなくなりました。
なぜ3匹も…。
大抵、どの家もメス猫は避妊しているとなると、
恋の季節を迎えるメス猫そのものが少ないせいでしょうか。
でもカメちゃんはまだまだ小さいし、あんなに細いのに。
オス猫も本能に従っているだけとはいえ、
野良のメス猫がやせ細った姿で、必死に子育てしている
のを見ると、なんだか不条理を感じます。
カメちゃんの大変さは、人間の女性にも
通じるよなあと「Me Too」運動のことを思いました。
カメちゃんを急いで避妊しないといけないのですが、
母は梨の摘果で忙しく、急遽、私がいくことに。
我が家はこれまでに、野良猫も含めて何十匹も
避妊してきましたが、私が行くのはこれが初めてです。
今まで、この気持ちの上でも大変な役を
ずっと母に担わせてきたことの反省もしつつ、
行ってきました。
実は動物病院で、カメちゃんを入れていた洗濯ネットが
破れて、逃走され、獣医さんが網で捕まえ、麻酔を打つという
捕物劇が起きてしまいました。
キャリーケースに入れもせず、破れてしまうような
洗濯ネットに入れてこられると、「本当に困るんです」と
獣医さんから切々と訴えられました。
私としては、動物病院に予約した母の言う通りに、
母の用意した洗濯ネットに入れて連れてきたわけですが、
でもあの母の適当なことを知っている立場として、
もう少し慎重であるべきだったと、ここでも深く反省をしたのでした。
急いで、ペットショップでキャリーケースを買ってきて、
何度も謝りました。
カメちゃんの名前の由来に、獣医さんが思わず吹き出して
しまったのが、唯一の慰めです。
無事にカメちゃんの手術は終わり、今は実家で元気にしています。
それにしても、母との関係性で、まったく方向の違う反省を
二つもして、濃い一日でした。ふう。
職員はさだ