世界経済フォーラム(World Economic Form)が、2021年版の「Global Risk Report(グローバルリスク報告書)」を公表しています(2021年1月19日付)。
毎年、年次総会(ダボス会議)の前に公表しているもので、今後10年間に発生する可能性の高いリスクと影響が大きいリスク、それらが相互にどう影響しあうのか、またそれらをどのようにしたら軽減できるのか、を紐解くものです。
今回の報告書は、最も影響が大きいリスクとして感染症と気候変動対策の失敗を挙げ、「不平等と社会分断」が導くリスクに焦点があてられました。
こうしたギャップを縮められるか否かは、新型コロナウイルス対策を通じた取り組みがインクルーシブでアクセシブルな未来を考慮しているかにかかっていると分析しています。
また、これまでのリスクに加えて、「若者の社会への幻滅」リスクが新たに言及されました。
フォーラムでは、過去の報告書で強調してきた感染症のリスクが昨年現実となったことに触れ、
「リスクを無視してもリスクが現実になる可能性が下がるわけではない」と、長期的リスクに対応する重要性を認識すべきという指摘がされたそうです。
◆報告書全文(英語)はこちらから:
https://www.weforum.org/reports/the-global-risks-report-2021
(なお、上記画像は下記サイトより転載しました)
◆日本語のサマリーはこちらから:
http://www.ppcil.org/sample-page/message-from-executive-director/
◆ご参考(日本語の解説):
https://note.com/c4irj/n/na481b9f1c669
職員 清水