ステファニー・レナトさんをご存じでしょうか。
イタリア出身の神父で、長く愛知県で、人権を守るための
活動をしてこられました。
名古屋第三世界交流センターを作られ、
それは1995年に現在の名古屋NGOセンターとなり、
最初の理事長をレナトさんが務められました。
レナトさんが見つけてきたアパートが事務所でしたが、
古い建物で靴を脱いであがった二階にその部屋はありました。
トイレも洗面も共同で、まるで「神田川」の世界のようで、
そこに行くだけでも、ワクワクしたことを覚えています。
そんな場所で、レナトさんが中心になって、
名古屋NGOセンターをどういった組織にするかを
みんなで考えていきました。
名古屋NGOセンターの活動が軌道にのった2002年、
レナトさんはインドネシアから独立したばかりの東ティモールに
赴任され、その翌年、活動中に車の事故でお亡くなりに
なりました。
大きな目をクルクルさせながら、大切と思うことに取り組み、
それを語るレナトさんに、多くの方が巻き込まれるようにして
その活動に関わってこられました。
そんなレナトさんを敬愛し、親しみ、慕った皆さんの悲しみから
レナト賞は生まれ、そして今年が最後となりました。
AHIは市民参加の拡大やこの地域のネットワークへの貢献を
認めていただき、特別賞をいただきました。
今年1月に授賞式が予定されていましたが、コロナの感染拡大を受け、
個別に訪問してくださることになり、AHIは3/6に
ステファニー・レナト賞実行委員長の小池さんが、事務局の村山さんと
一緒に訪問してくださいました。
レナトさんのこと、これからもずっと忘れずにいたい、
心からそう思います。
職員はさだ