今フィリピンでは、麻薬取締キャンペーンを名目に、そしてコロナ禍をかくれみのとして、人権や環境問題に取り組む活動家やジャーナリストなどが多数殺害されています。
AHIの国際研修に2004年に参加したナプサさんの夫、ジョニ・パトリシオ・セロミネスさんも、そうした一連の動きに巻き込まれ殺害された可能性がある一人です。
事件が起きたのは今年5月29日。
フィリピン・ミンダナオ島南部の沿岸地域、サランガニ州アラベル町カワス村の村長だったジョニさんは、バイクで実家に向かう途中に銃撃され亡くなりました。
国家警察地域麻薬おとり捜査班による村役員の殺害に村長として対処した直後だったそうです。国家警察による村役員殺害を正当化する「共謀」を、ジョニさんが拒否したことが背景にあったのではないか、との疑念が生じています。
そしてその後、真相究明の捜査は進まず、10月、妻のナプサさんたち遺族は、迅速な捜査を求める書簡を国家捜査局に提出しました。
この遺族の思いを支持するため、ジョニさんと関係の深い日本の人たちが、「ジョニ・パトリシオ・セロミネスへの正義を求める日本における支援者グループ」を立ち上げました。そして、国家捜査局に徹底的で透明な審査を請願する署名を集めています。
みなさまも、ぜひご協力ください。
詳細と署名フォームはこちらから:
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdU4sOSM9P-UA_1CK-yQQyhc0wB7VNQITOx8jy3wmPdV6B0og/viewform
「麻薬撲滅戦争」に巻き込まれた村長殺害の真相追究に力を貸してください!
(参考):
12月10日に開催されたヒューライツ大阪主催オンラインセミナー「フィリピン-麻薬撲滅戦争とコロナ禍が隠れみのにされる超法規的処刑」でも、この事件について、石井正子さん(立教大学異文化コミュニケーション学部教授)が報告されています。そのパワーポイントはこちらからご覧になれます。
https://www.hurights.or.jp/japan/news/2020/12/1210.html
以上 (職員 清水)