AHIでは毎週職員会議があり、交代で司会をします。
会議の冒頭、司会者が、仕事に関して最近気づいたことや、
NGO職員として知っておくとよいことなど、10分程度でシェアするのが慣例です。
今週は私(髙田)が司会だったので、「社会の変化、デザインの定義の変化」
というテーマでシェアリングをしました。
10分どころじゃなく、随分長くなっちゃったけど・・・。
それをかいつまんで言うと・・・
戦後間もない頃の日本では、デザインの概念は
「工業製品の造形美を高める(特に機能と形態の融合を目指す)」ものでした。
しかし日本の産業と経済が発展し、そしていくつもの危機的状況を経験しました。
世界でも環境問題や平和課題(共生)が注目されるようになり、
人びとが求めるものが「物質的豊かさ」から
「QOL:クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)」に変化しました。
するとデザインの世界にも大きな変化がおこり、
「機能と形態」だけでなく、
★「エコロジー(環境にやさしい)」
★「ユニバーサル(誰にとっても使いやすい)」
★「インターラクティブ(交流を生み出す・促進する)」
などの要素も必要とされるようになったのです。
2000年代になると、デザインする対象はモノにとどまらず、
サービスのあり方にまで及ぶようになりました。
そして今や、デザインによって様々な社会課題を解決しようとしています。
「ソーシャルデザイン」という言葉も耳にするようになりましたよね。
『グッドデザイン賞』受賞作品の変遷をみると、
どんなモノやコトのデザインが価値あるものと評価されてきたのか分かるので、
ウェブサイトをのぞいてみて! https://www.g-mark.org/award/
私が「社会の変化、デザインの定義の変化」をまとめてみようと思ったのも、
2018年のグッドデザイン大賞に「おてらおやつクラブ」が選ばれたことがきかっけです。
職員 髙田