少し遅くなってしまいましたが、G20に向けた日本の市民の動きのひとつを、ご紹介したいと思います。
6月28日・29日に大阪市内で開催されたG20サミット。
世界20か国の首脳が集まったこのサミットに対して、日本の市民やNGO/NPOが作ったネットワークがあります。
それが、「2019 G20サミット市民社会プラットフォーム(C20)」です。
Government(政府)のGに対し、Civil Society (市民社会)のC、を掲げています。
G20に向けて、日本の市民社会が開催国の市民社会としての責任を果たすため、
昨年6月より活動をはじめました。
参加団体は47。
(いちおうAHIも、名古屋NGOセンターの加盟する「市民社会スペースNGOアクションネットワーク(NANCiS)」を通じて、末端ながら、連なりました)
世界の市民社会と連携しながら、
日本のG20サミットへの政策提言を行うのが役割です。
4月21日~23日には、開催国の首脳と世界の市民社会の対話の場である「C20サミット」も開催しました。。
そのC20サミットで発表されたのが、「C20政策提言書2019」。
世界30か国400名以上のNGO関係者が、
インターネット上での議論に参加、提言書作成に関わりました。
貿易・凍死、デジタル経済、国際保健、海洋プラスチック規制など、
今年のG20の主要議題の多くがカバーされています。
そして、G20の首脳たちに、
・市民社会とともに、そして多くの『取り残されている』人々とともに約束を行動に移すこと
・地球規模の課題には、地球規模で取り組む必要があること、
・そのために多国間主義、民主主義、市民的権利、透明性や公開性といった共通の価値観が必要であること、
を提言しています。
そのC20政策提言書2019日本語翻訳版はこちらからダウンロードできます↓
ぜひご一読!
http://www.civil-20.jp/blog/c20-policy-pack-2019-in-japanese
原文(英語)はこちらから→https://civil-20.org/c20-policy-pack-2019-is-out-now/
また、G20首脳による宣言の公表を受けて、
市民社会の視点から評価して「G20への緊急声明」を発表しました。
こちらもここからダウンロードできます。
http://www.civil-20.jp/blog/190629-cso-immediate-release?fbclid=IwAR0XzYvw_z3Dh6ayI9t-vq8AR-ig8CD3Rk9NBZdQNlf14prKKpI69D8qdJY
私たちの毎日の生活からは、とても遠いところにあるG20。
市民の日々の生活からの声を、ひとつひとつ集めて、
形にして、届ける。
それはとても、大変で、でもすぐに成果が出るものではけしてなく、
気長で、地道な作業です。
まずは、その動きを知ることも、大切な一歩かもしれません。
それが、こうした地道な活動を支えることにつながると信じながら。
なお、2019年朝日新聞朝刊の社説にもC20のことが紹介されていました。
こちらもどうぞ
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14085733.html?_requesturl=articles%2FDA3S14085733.html&rm=150
*トップの写真は、「2019 G20 サミット市民社会プラットフォーム」ウェブサイト(上記参照)から転載させていただきました。
職員 清水