今、インドネシアでRCEP(アールセップ:東アジア地域包括的経済連携)」
の協議が行われています。
2月19~28日に行われているはずだけど、
国内外の他のニュースの影に隠れてしまっているのか、
全然メディアでとりあげられないですね。
中止になっちゃったのかと思うくらい。
RCEPは途上国の人たちの健康に関わる重要なことを含んでいます。
そんな重要な協議が現在進行中であることを、みなさんにお伝えしたくて、
今日は超硬派なブログです。
RCEPとは、ASEAN(東南アジア諸国連合)の10ヵ国(※1)と、
日本など6カ国(※2)、計16カ国が参加する自由貿易協定です。
関税の自由化や、サービス分野の規制緩和のほか、
特許・知的財産権の保護ルールについても協議されています。
農業分野では、種子の権利が脅かされるのではないか(※3)、、、
保健分野では、多国籍製薬会社による市場の独占がより長期化&拡大し、
薬の値段が高騰し、ジェネリック医薬品が入手しづらくなるのではないか、、、
そういった危機が迫っています。
2018年11月にバングラデシュで行われた「第4回世界民衆保健会議 」で、
RCEPへの反対声明が採択され、AHIも署名しました。
※1:インドネシア、ブルネイ、カンボジア、ラオス、マレーシア、ミヤンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム
※2:日本のほか、中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランド
※3:農家の自家採種を原則として禁止する国際条約(UPOV・ユポフ)91への参加義務づけによる
職員 髙田