今日はかねてよりご案内してました
「世界貿易が人びとの健康を脅かす」と題して
第4回世界民衆保健会議
(PHA:Peaple’s Health Assembly、2018年11月15日~19日)に
参加したAHIの元職員の宇井志緒利さんによる
報告会でした。
小難しいネタだから、職員とあと数名だろうと
思っていたら、想像外に多くの方にご参加いただきました。
1978年にカザフスタンのアルマアタで出された
アルマアタ宣言から昨年で40周年。
アルマアタ宣言を大切にすることによって、人びとの健康を守ろうとする
世界民衆運動(PHM:peaple’s Health Movement)のメンバーが
数年に一度、世界中から集まる会議がPHAです。
第4回目の今回は、73か国から1400名の人が集まりましたが、
なぜか日本からは、宇井さん一人の参加でした。
政治的な状況の不安定さから、
予定していたNGOの施設が使用できず、
さらには、ビザの発行拒否から空港からそのまま帰国することに
なったメンバーも。
それでも、1日遅れで別団体の施設を借りて、
何とか行われました。
全体の共通のテーマとして掲げられたのは
「プライマリー・ヘルス・ケアと衡平性」
そして、「貿易と健康」「ジェンダーと健康」
「食物と栄養」「保健制度」「環境と開発(気候変動)」
さらに、パレスチナからの参加者からだされた
「軍事占領と健康」
南米の先住民族の参加者からの
「伝統の知恵、伝統医療」も
テーマとして掲げられました。
日本も含まれるアジア太平洋地域の共通課題は
「医薬品アクセス」「移住労働者の健康管理」
「気候変動と保健」「薬剤耐性」
さらに緊急課題として
「メガ自由貿易協定RCEPと医薬品アクセス」が
揚げられました。
多くの課題を聞いているだけでも、頭がクラクラしそうでした。
詳細は宇井さんにAHIの会報「アジアの健康」8月号に
書いてもらえたらと思っています。
どうぞお楽しみに。
職員はさだ