9月20日の朝から一泊二日で研修生と阿智村に行って参りました。
その模様をブログにて紹介させていただきます。
しかし、二日間をまとめるとなると、とても長くなってしまうので、
本日は一日目の内容を書かせていただきます。
まず初めに、阿智村コミュニティ館という場所に行き、
阿智高校の生徒さんとの時間を過ごさせていただきました。
緊張した雰囲気の中、生徒さんが事前に準備してくださったプレゼンを
発表してくださり、その後いくつかのグループに分かれて話し合いました。
高校生と話す機会はなかなかないので、とても貴重な時間でしたし、
率直な意見の数々を聞かせていただくことで、とても勉強になりました。
その様子が上の写真です。
お昼には、役場に勤められている職員の方々(年齢が若い方々)6名と、
いくつかのグループに分かれて食事をとりながらセッションをさせていただきました。
そこで、私と同じグループにいらっしゃった職員の方に研修生がとある質問をしました。
その内容でとても印象に残っている会話があるので、その内容を一部書かせていただきます。
研修生)何故、役場で働こうと思ったのですか?
役場の方)一番の理由は「安定」です。
研修生)大学ではどんな事を学んでいたのですか?
役場の方)大学には行っていません。私は専門学校に行き、公務員の資格をとって、今ここで働かせていただいています。
この言葉を聞いた研修生の一人(フィリピン)は自国とのギャップにとても驚いていました。
フィリピンでは大学を卒業しても、良い就職先に就ける若者はほんの一握りですし、
そもそも、大学を出ていないと就職先は本当に限られてしまいます。
また、いい就職先についても汚職といわれる仕事を頼まれることも多くあるそうです。
なので、このような進路の方法がある日本にとても驚いたのでしょう。
昼食後は「ささえ愛」の原一広さんより
智里東移送サービスについてお話を伺いました。
このサービスは智里にお住まいの高齢者であれば、誰でも無料で利用できるサービスだそうです。
利用できる曜日は月~土曜の間であり、利用時間は朝の8時~夕方の4時までと、決まりごとはいくつかありますが、
後期高齢化しているこの日本で、こういったサービスを実施している
智里地区はとても先進しているように感じました。
と同時に、このサービスを広くシェアしていただきたいなと強く感じました。
(他の地区に招かれての講演はあるが、県をまたいでの講演はまだないとのこと)
事故を起こすかもしれないという不安から、運転ボランティアに手を挙げる人が少ない事や、細かいシステムを他の地区が理解することは少ないなど、問題点はまだ沢山あると思いますが、
原さんが語ってくれた「このサービスは困っている高齢者を助ける為のものではなく、利用者の利便性を良くし、ここで住み続けたいと思ってもらえるように、選択の幅を広げているだけである」というこのような考え方は
このサービスに限らず、とても大切な考え方だなと感じました。
また、日本に限らず、研修生にもこのような考えを母国に持ち帰ってもらいたいなと強く感じた瞬間でもありました。
その時の様子が上の写真です。
その後、原さんを含め、研修生たちでディスカッションをしました。
原さんが当たり前に感じている想いを研修生が疑問に感じ、
逆に研修生が疑問に思うことに原さんが疑問に思ったりと、
国の違いによる生まれる意見の違いが、
客観的に見ていた私にとても興味深いものに映りました。
その時の様子が上の写真です。
その後、スーパーで各自お弁当を買い、
宿泊施設に行き、一日目の活動が終わりました。
また、二日目については後日あげさせていただきます。
インターン平井