『ちゅらさん』(2001年NHK朝の連続テレビ小説)の主人公、えりぃ、
を覚えておられる方、多いのではないでしょうか?
当時、沖縄“癒しの島”ブームの火付けとなったドラマです。
『ちゅらさん』をきっかけに、沖縄ファンは急激に増えました。
今日は、その、国仲涼子さんが演じた、えりぃ、の誕生日って、
ご存知でしたか?
このドラマの放送第一回目は、えりぃ、がオギャアと生まれた、
1972年5月15日、という設定。
もうお気づきの方もいらっしゃるかしら?
そう、主人公えりぃは、≪ふっき(復帰)っこ第一号≫。
彼女の誕生日が、当時こよなく愛されたドラマの始まりだったのです。
えりぃが実在していたら、今日で46歳。
すなわち、沖縄の『本土復帰の日』から、46年です。
46年前の今日を境に、沖縄の貨幣は、
アメリカドル➡日本円に。
車両は、右側通行➡左側通行に。
ウチナンチューが本土に行くために、パスポートは不要に、
なりました。
沖縄では、“ゆがわり(世替わり=世の中の大きな変化)”の日、でした。
本土になったはず。それでも、アメリカ軍基地は無くなりませんでした。
新たに日本の自衛隊がやってきたのも、本土になった46年前の今日。
あれれ?
沖縄中の皆(ウチナンチュー)が、切望し、思い描いていた本土なみ、
と現実が全然ちがう。。それは、今もって続いている。
ウチナンチュー(沖縄に住む人達)は、よく口にします。
「小指の痛みは、全身の痛み。」
だれか1人が苦しんでいたら、それはうちなー(=沖縄)
全体の痛みにつながる。。
同時に、沖縄は本土のほんの1%未満の大きさでも、
日本全体の痛みにつながるんだよ、
という意味とも捉えることができます。
『ちゅらさん』のえりぃ、の誕生には、ふか~い意図があったこと、
本当に伝えたいことがあったこと、
受け取るだけの知識を、やっぱり本土に住む私たちは持たねば、
と思います。
5月15日は、“癒しの島”、だけではない、
美しい島、おきなわ、の現実を
ヤマトに住む私達が日本全体のこととして考える日にしたいなぁ、、
と新月でもある今日、
爽やかな風に吹かれ思っています。
職員ひが あや